鈴木盛夫
盛夫レポート
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No.04
 イラク派遣賛成派増加の危険(04.1.27)

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  【 既成事実の積み重ねで前へ進む危険 】

 実際に先遣隊がイラクに行ったことを受け、日本ではイラク派遣賛成者が増えています。理由は「もう行っちゃったんだから」「何となく賛成になった」など。一方、反対する我々民主党へは「今更何を言ってるんだ」との批判がよく聞かれます。
 既に行った自衛隊員への日本人としての思い、日本が世界に示した自衛隊派遣という事実とは別に、論議を既に済んだことにしてしまう今の雰囲気に私は強く警鐘を鳴らしたいと思います。日本国としての外交・防衛・国際平和貢献における基本原則を確立せずに、既成事実を積み重ねれば結局それがまかり通ってしまうということは大きな問題です。既成事実を積み重ね、世論を形成し、そして前に進むという方法はまさに日本がかつて戦争に突き進んだ時の状況と同じです。「行ってしまったから」という理由で自衛隊派遣賛成に変わったという人はそうした歴史を認識していないのかと疑いたくなります。今回これで問題を決着させてしまえば2つの問題が残ります。

  【 内閣の基本原則を言わない姑息な総理 】

 1つめは、"正直な"議論を行わず、なし崩し的に決めることの問題です。国連よりもアメリカ重視というのであれば小泉総理は明確にその理屈を説明すべきです。この考えを御用学者や評論家に言わせておいて、総理自身は「国際協調最優先だ」「復興支援だ」「危険地域には行かない」と言うから、国会においてつじつまが合わなくなるのです。賛否はともかく、それは1つの考え方であり、「国連優先」という我々民主党との議論が成立します。

【 イラクの次はどうするのか 】

 2つめは、では次に北朝鮮、イラン、シリア等々で問題が起きた時、またその時々の雰囲気で誤魔化しながら、日本としての行動を決めることになる問題です。「大量破壊兵器が無かった時の戦争の大儀は?」との問いに小泉総理は「圧政に苦しんできたイラク人が自由になったのだから問題ない」と答えていますが、この答えこそが原理原則を持たない情緒的な小泉総理の危険極まりない考えを表しています。この理屈が通るなら、独裁者がいて、人民が苦しんでいる国には、一国の判断において、適当な言いがかりをつけて武力によって占領しても良いということになります。

 私が完全でなくとも国連を重視すべきだといっているのは、軍事力を誇る一国による独走を抑制しなければならないと考えるからです。石油利権であろうと、地理的理由であろうと、それとは関係なく世界のどの国が考えても、その国の国民を救わなければならないと判断した時のみ、警察機構的に行動するという形にすべきで、日本はその決議には条件を付けずに従うべきだと考えます。

 将来の世界平和のためにもう一度、イラク派遣について考えてみて下さい。

鈴木盛夫
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